歴史教育シンポジウム

大学入試改革と歴史系科目の課題

主催:日本学術会議史学委員会/日本歴史学協会
共催:高大連携歴史教育研究会

日時:2020年10月18日(日) 13:00~

オンライン開催・参加費無料・先着受付

参加登録用ウェブサイト https://forms.gle/pXbfWtmz6DbG58JKA

シンポジウムポスター

《開催趣旨》

日本学術会議史学委員会中高大歴史教育に関する分科会は、さる2019年11月22日、大学入学共通テストの導入を見据えつつ、「提言 歴史的思考力を育てる大学入試のあり方」を発表しました(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/kohyo-24-t283-2-abstract.html)。そこでは、「世界史未履修問題」の反省に立ち、新必修科目「歴史総合」を大学入学共通テストの出題科目に組み込むとともに、歴史的思考力を測るための作問上の留意点を提案し、大学入学共通テストの試行調査(プレテスト)を中心に、実際の問題例を提示しました。

大学入試の歴史系科目の改革は、これまでもいくつかの個別の大学で取り組まれてきたほか、早稲田大学を世話役として大規模な私立大学を中心に文部科学省委託研究が進められ、2019年11月、「高大接続改革に資する、思考力・判断力・表現力等を問う新たな入学者選抜(地理歴史科・公民科)における評価手法の調査研究成果報告書」(https://www.mext.go.jp/content/1412875_2.pdf)が公表されました。

そこで、今回のシンポジウムでは、大学入学共通テストと個別大学試験(二次試験)について、(1)「提言 歴史的思考力を育てる大学入試のあり方」の意義と課題の検討、(2)大学入試の歴史系科目改革の試みと課題、について、高校、大学双方の側から報告者を立て、討論することにしました。ご多忙な時期とは思いますが、ご来場いただきたく、御願い申し上げます。

《次第》

13:00 開会挨拶:若尾政希(日本学術会議会員、一橋大学大学院教授)
    趣旨説明:小浜正子(日本学術会議連携会員、日本大学教授)

13:15 報告

鈴木 茂(日本学術会議連携会員、名古屋外国語大学教授)
「「提言 歴史的思考力を育てる大学入試のあり方について」の背景と意義」

桃木至朗(日本学術会議連携会員、大阪大学大学院教授)
「提言付録をどう読むか」

都丸潤子(早稲田大学政治経済学術院教授)
「歴史系大学入試問題の改革案と課題―文部科学省委託研究の知見から」

津野田興一(日比谷高等学校教諭)
「世界史入試問題のあるべき姿を探して」

高橋 哲(渋谷教育学園幕張中学校・高等学校教諭)
「日本史入試問題を高校教員はどう分析し、対応を図っているか-高校教員側の反省も含めて」

16:00 総合討論

司会:君島和彦(日本学術会議連携会員、東京学芸大学名誉教授)
  中野聡(一橋大学学長)

コメント 久留島典子(第24期日本学術会議会員、東京大学史料編纂所教授)

17:30 閉会挨拶:中野達哉(日本歴史学協会委員長/駒澤大学教授)